後遺障害の損害賠償請求はどのような流れになるのですか?
後遺障害とは
後遺障害とは、いわゆる後遺症のことで、怪我などをした後、その怪我の直後にある強い症状が治った後も、なおも残ってしまっている症状や障害のことをいいます。
交通事故によって、怪我などをして、後に後遺障害が残ってしまった際には、損害賠償請求ができる場合があります。
以下、どういった流れで損害賠償請求するのかをみてみましょう。
損害賠償請求の流れ
まず、(1)事故によって怪我などの傷害が発生し、(2)これ以上治療を継続しても改善が見込めないと医師が判断(症状固定)して、後遺障害の診断書を出すと、後遺障害が認定されることになります。
ここで、後遺障害と一口に言っても、ひどい場合は失明から、軽い場合には火傷の跡まで幅は広いものです。なので、だいたいどのぐらいの後遺障害なのかをおおまかに判断するため、後遺障害には等級が割り当てられています。
損害賠償や、保険金の支払いなどは、この等級によることになります。
(2)で、後遺障害が認定されると、その内容に応じて後遺障害等級認定がなされます。ただ、実際に後遺障害等級認定を行うのは、保険金を支払う保険会社であることが多く、どうしても等級が実際の症状よりも軽く認定されるようなことも多いようです。
後遺障害等級認定に納得がいかない場合は、異議申立てをすることもできますので、まずは一度弁護士に相談してみるようにしてください。