交通事故にかかわる診断書
交通事故による傷病名、症状の経過、治療内容や今後の見通し等について書かれていているのが交通事故の診断書です。これによって交通事故で受けた負傷の内容をはっきりさせます。ただし、交通事故の診断書は診断をする時点での症状を記録するものですから、今後の見通しに関してはその時点でのお医者さんの判断、意見にすぎません。
また、交通事故の診断書を作成してもらうに関して注意しなければならないことは、事故当初の診断で訴えなかった症状は後に発覚、悪化しても交通事故によるものではないとして保険会社が認めないことが多くなっていることです。例えば、交通事故で腕の骨を折って病院で受診した時、少し首が痛むけれど大丈夫だろう、と思って何も言わないでいると、事故当初の診断書に傷病の内容が腕の骨折だけであると書かれてしまいます。
このように最初の診断書傷病名が書かれないと、明らかに事故が原因の首の痛みが悪化しても保険会社は治療費を払ってくれない可能性が高いのです。少しでも思い当たる症状がある場合は必ず医師にその旨を伝えてください。
診断書には保険会社に提出するためのものや後遺障害診断書などさまざまですので、交通事故に関わる診断書の取り扱いについて何か困ったことがあれば弁護士に相談するのがよいでしょう。