交通事故の過失割合はどのように決まりますか？

2012年03月02日 [交通事故Q&A]

平間法律事務所では、全国各地からのご相談をお受けしています。中でも多くなっているのが交通事故にまつわる相談ですが、交通事故が起こった際に、問題になってくるのが過失割合です。

交通事故は、普通、どちらか一方のみが100％悪いというケースは稀で、どちらにも原因となる過失があるものです。特に、走行中の自動車同士が衝突した場合は、まずどちらにも過失が認められるようになっています。

ただ、どちらも悪いにせよ、どちらが、「どれほど」悪いのか、ということです。これを表すのが過失割合です。

過失割合は、当事者同士で納得できるのであれば、当事者同士が納得のいく過失割合で処理することに問題はありません。

問題は過失割合についての認識が大きく食い違う場合です。これは深刻な対立になります。過失割合は損害賠償額に影響してきますし、そもそも、相手に「大きな過失があったのはこちらだ」と言われた時に、納得できる人はいないからです。

判例タイムズ社の過失割合判例集を使う

当事者同士で過失割合について争いがある場合には、裁判などによって決着をつけることになります。

裁判で決着がついた事例の過失割合は、裁判例・判例として蓄積されており、その蓄積は判例タイムズ社の出版している過失割合の判例集などで参照することができます。それが、「別冊判例タイムズNo.16ー民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」です。

この判例タイムズのタイトルは「過失割合」ではなく、「過失相殺率」となっています。

ただ、判例タイムズ社の過失割合判例集は万能ではないのです。

一般的には、これらの判例が参考にされて、過失割合が算出されています。

とはいえ、やはり個別の事故ごとの状況によって、過失割合は大きく変わってきます。事故が起こったのが深夜なのか雨の日なのか、また事故現場が住宅地なのか学校などが近所になかったかによって5%ずつ過失割合が変わってくることになります。

過失割合について納得がいかない場合は、一度弁護士に相談してみるようにしてください。

※お電話でのご相談は原則1営業日以内にお返事いたします。ただし繁忙期の際は週末にお返事をする場合もございますので、ご了承ください。

　保険会社の提示する異常に低い金額で示談してしまう人の何と多いことか。本当に胸が痛みます。交通事故に逢ってしまったときには迷わずご相談下さい。

あらゆる法律を武器として、あなたの権利と利益のために弁護士平間邦男は戦います。