自賠責による慰謝料の計算
自賠責で出してもらえる慰謝料はどのように計算するのですか?
自賠責はすべての自動車が加入を義務付けられている保険ですので補償額の限度が少なめになっています。具体的には、自賠責でもらえる慰謝料は1日あたり4200円と定められています。合計額は治療日数に4200をかけて算出します。
例を挙げて考えてみましょう。事故の被害者Xさんは怪我をしたので1ヶ月半(45日)かけて20回の通院をしました。この場合治療期間は45日、実治療日数は20日ですね。このとき、自賠責の慰謝料をどのように計算するかというと「治療期間」(45日)と「実治療日数×2」(20日×2=40日)とを比べて短いほうを通院期間として扱うのです。
この例では実治療日数に2をかけたもののほうが短いのでこれに4200円をかけて4200×40=168000円が自賠責による慰謝料となります。
ちなみに自賠責保険で出してもらえる怪我に対する補償金額の限度は120万円ですのでこれを超えると任意保険会社に慰謝料を出してもらうことになります。死亡事故については本人に出される慰謝料と遺族に出される慰謝料があり複雑です。交通事故にあわれた際には弁護士に一任するのがよいでしょう。