ひき逃げされてしまった時は

埼玉でひき逃げをされたら

当法律事務所では、東京のみならず、全国各地からの相談を受け付けております。中でも多くなっているのが、交通事故に関する相談です。年中無休の電話相談には、多くの交通事故の相談が寄せられています。最近、埼玉の方からこんな相談がありました。

埼玉にお住まいのAさんは、深夜、残業が終わって帰宅する途中に、車にはねられてしまいました。幸いにして、命に別状はなかったのですが、足の骨を折る重傷でした。

Aさんをはねた車はAさんを助けることなくそのまま走り去り、まだ見つかっていないということでした。通常の交通事故であれば、相手方の加入している自賠責保険や任意保険から損害賠償がなされるのですが、この埼玉のケースのように、相手が不明の時、（あるいは相手方が保険に加入していなかった時）もそうですが、はたして損害賠償を受けられるのでしょうか。実は、保険による請求はできませんが、代わりに政府保障事業に請求することができるのです。

政府保障事業による支払いは、自賠責保険とほぼ同等ですが、被害者救済のため、政府が特別に肩代わりするものですから、自賠責保険とは少し異なる部分があります。

このようにAさんのケースでは、後に犯人が逮捕されたため、事無きを得ましたが、もしも犯人が見つからなかった場合などには、政府保障事業への請求を検討しましょう。ただし、請求できる期間などが定められていますので、詳しくは弁護士に相談するようにしてください。