バスやタクシーで事故にあったらどうなりますか?
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今日、自動車や、バイクといった乗り物で、我々の生活は大変便利になりました。しかし、その反面、交通事故の数は、減少傾向にあるとはいえ、未だに多いのが現状です。交通事故は、自分が自動車を運転している時に起こるとは限りません。バスや、タクシーといった公共交通機関を利用している際にも起こりますし、自分が歩行者の時にも起こるのです。
バス、タクシー、高速バスなどに乗車中に事故にあった場合は、どうすればよいのでしょうか。バスやタクシーなどは、運賃をもらって、代わりに乗客を「安全に」輸送するという契約を結んでいます。
したがって、高速バスやタクシーの運転手の不注意(過失)があって交通事故が起こった場合は、安全に輸送するという契約に違反していますから、事故の相手方のみでなく、高速バスやタクシーの運転手(ひいては、バスやタクシー会社)にも損害賠償請求をすることができます。
自分が乗っている高速バスやタクシーに損害賠償請求をする根拠は主に2つあり、(1)債務不履行責任、そして、(2)不法行為責任です。
乗客はこのどちらを根拠にして損害賠償請求をしても構いませんが、(1)の債務不履行責任を根拠に請求する方が有利です。不法行為責任は、契約関係のないときに、債務不履行責任は契約関係のあるときに負担するものであり、したがって、両者の大きな違いは立証責任です。前者では、被害者に後者では加害者にあります。そして、「立証責任あるところに敗訴あり」と言われるくらい結論を大きく存在します。
高速バスやタクシーは、自分に過失ないことを証明しないと免責されないわけです。