人身事故と物損事故
毎日たくさんの交通事故が起こっています。他人事のように思えるかもしれませんが、日頃から交通事故について正しく理解しておくことが大切です。交通事故は大きく2つに分類することができます。人身事故と物損事故です。
人身事故
人身事故とは、簡単にいうなら、相手に被害を負わせてしまった事故のことです。
要するに、相手が怪我をして通院しなければいけないような事故は、人身事故ということになります。人身事故を起こしてしまうと、刑事・民事・行政上の3つの責任を負うことになります。
物損事故
物損事故とは、人身への傷害がなく、器物損壊のみの事故のことです。物損事故には自賠責保険の適用がありませんので、任意保険によるか、加入していない場合には自費によって対応することとなります。
慰謝料の請求はできるか?
人身事故にせよ、物損事故にせよ、相手の過失によって生じた損害は賠償してもらうことができます。人身事故の場合、通院費・治療費・逸失利益・慰謝料など
物損事故の場合、修繕費や代車代などがそれにあたります。
ここで注意して欲しいのが、基本的に物損事故の場合に慰謝料を請求することは、ほとんどできないということです。車が壊れた場合、車を修理すれば元通りになるというのが法律の考え方ですので、愛着の車が壊れて精神的な苦痛を被ったとしてもそれを理由に慰謝料を請求することは難しいのです。