交通事故を装った保険金詐欺
交通事故を装った保険金詐欺とは?
交通事故による怪我の慰謝料をだまし取る保険金詐欺事件が多く起こっています。これらによって、本当に交通事故による怪我で苦しんでいる人が損をすることがあり得るのです。それはなぜでしょうか?
まず、交通事故を装った保険金詐欺の手口について説明します。保険金詐欺は、多くの場合、交通事故によるむち打ちを装って行われています。むち打ちの症状は、頸や上肢の痛み、痺れ、頭痛やめまい、吐き気などが挙げられますが、これらの症状は、医者等から見て他覚的に判断できないもの、つまり自覚症状のみなのです。
つまり、交通事故にむち打ちになったという人が居ても、その人が保険金詐欺をしようとしているのか、本当に交通事故で苦しんでいるのか判断することは難しいのです。
交通事故を装った保険金詐欺による影響
では、交通事故を装った保険金詐欺が多発することによって、本当に交通事故で苦しんでいる人が被害を受けるのはなぜでしょうか?それは、保険会社が、保険金詐欺被害に遭わないように、本当にむち打ちで苦しむ交通事故被害者にもあまり慰謝料を払おうとしなくなってしまうからです。
そこで、交通事故によるむち打ちに対する慰謝料を受け取るには、交通事故被害者が訴えている症状をひとつずつ精査し、的確で有効な立証資料を提出することが必要になります。この作業には豊富な知識と経験が必要になるため、弁護士などの専門家に依頼するのもよいでしょう。