過失とは?
実際にご家族のどなたかが交通事故に遭われたときなどに、とりあえず本屋に行ってみて交通事故はこれ一冊でOK!などと書かれたハウツー本を買ってきて読んでみた経験のある方もいらっしゃるかと思います。
しかし、そういう本には意外と基本的な法律上の概念について解説していないものもあります。ここでは、交通事故でもっともよく使われる過失とはなにか簡単にご説明しましょう。
まず、ほとんどの交通事故では不法行為責任が問題となります。不法な加害行為ということで、被害者が加害者に損害賠償を求めていくわけですね。
そこで、不法行為責任について定めている民法709条をみてみますと、不法行為責任が認められるためには故意・過失が必要であると書いてあります。故意というのは要するに「わざとやった」ということで簡単ですが、過失とは単なる運転ミスというだけではなく、不法行為法においては、通例、「結果回避義務違反」―結果発生の予見可能性がありながら、結果の発生を回避するために必要とされる措置を講じなかったこと―と定義されます。
この過失の割合によって、被害者がもらえる額も変わってきます。と、ここまでは過失とはどういうものか知識としてもっておいていただければと思いますが、過失の有無は専門知識抜きには判断できませんので、実際に交通事故でお困りの場合はまず弁護士に相談してみましょう。