交通事故の慰謝料とはどれくらい貰えるものなのでしょうか?
交通事故の慰謝料について、おそらく一番多いご相談は上記のようなものでしょう。確かに、治療費などと違って、慰謝料とは算定しづらいものでありますので、そのような疑問を抱かれることは当然のことでしょう。
しかし、慰謝料とは単に精神的苦痛を表す金額と定義しきれるわけでもなく、相場というものをきっちりと提示することが難しいのです。
そもそも慰謝料とは
そもそも、慰謝料とは、単に精神的苦痛を表す金額ではないと申し上げましたが、裁判官は慰謝料の算定をどのようにしているのでしょうか。
裁判例をみてみますと、「慰謝料算定の際に斟酌すべき事情に制限はない」とされています。被害者の地位・職業などはもとより、加害者の社会的地位や財産状態なども斟酌して、妥当な金額を判断することができるのです。
他にも、被害者が財産的損害について主張立証したいけれども、どうもうまく証拠がそろわなくてできない、しかしそれでは被害者に酷だという場合、裁判官が慰謝料の枠内でうまく調節してくれたりもします。
つまり裁判官の心証が非常に重要なのです。交通事故の慰謝料はある程度類型化・基準化されていますが、それでもやはり具体的事情によりその算定が変わるものです。
慰謝料については、訴訟技術をもつ弁護士に依頼しなければおひとりで主張することは相当に難しいといえます。交通事故についてお困りの場合は、まずは弁護士に相談してみましょう。