交通事故鑑定って何ですか？

交通事故時の正確な状況を人の口から伝えることはほぼ不可能です。交通事故の当事者はやはり多かれ少なかれ主観をいれて話してしまいます。目撃者がいたとしても、事故に至るまでの経緯、事故の瞬間を正確に記憶し話すことは困難です。

そこでより客観的に交通事故現場で何が起こったかを捉えるために有用なのが交通事故鑑定です。あなたには落ち度がないのに加害者の証言と一面的な視覚とあいまいな記憶しかない目撃者の証言が一致してしまった場合、その後の示談交渉や裁判はあなたにとって圧倒的に不利になるでしょう。これほど理不尽なことはありません。こんなときこそ交通事故鑑定の出番です。

交通事故鑑定は、車両にのこった衝突の痕跡や地面のタイヤ痕、事故発生現場の状況から交通事故を詳細、精密に鑑定しより客観的で正確な事実を明らかにすることができます。これは専門の鑑定家に頼む必要があるのですが、交通事故にあったときに相談した弁護士に一任すればよいでしょう。

交通事故にあったら自動車の破損状況や車体の損傷部、道路の状況などを可能な限り記録してください。裁判や交渉を有利にすすめることができるかもしれません。