交通事故後の補償について
交通事故損害賠償の補償内容
交通事故に遭った場合は、発生した様々な損害を補償してもらうために、自動車損害賠償保障法や民法、任意保険などに基づき、加害者側に損害賠償請求をすることができます。では、具体的にどのような損害が補償されるのでしょうか。
交通事故によって怪我をした場合は、治療費、休業補償、傷害慰謝料を請求できます。休業補償とは、怪我によって休業が必要となった場合について、実際に損害を受けた収入減少分を補償するものです。傷害慰謝料は、入院期間や通院日数、被害者の年齢や職業、障害の程度などを考慮して算定されます。
交通事故による後遺障害が残った場合は、収入が少なくなったり、転職が必要となったり、といった理由で収入が減少した分を補償してもらうことができます。慰謝料については、後遺障害が残ったことによる被害者の精神的苦痛が賠償されます。
交通事故によって被害者が死亡した場合は、被害者が生存していれば生涯に得られる利益(見込まれる収入から生活費や経費を差し引いたもの)を補償してもらうことができます。慰謝料は、被害者の年齢、収入などによって変わります。請求権者の人数や被扶養者があったかも考慮されます。