高速道路での事故
日本では、およそ一日2000件のペースで交通事故が発生しています。
もちろんこの中には軽微な事故も含まれていますから、すべてが重大な事故というわけではありません。しかし、高速道路で事故が起こった場合には、重大な事故につながりやすいため注意が必要です。
特に、夜間や雨天時には路面が滑りやすくなるため、事故が発生することも多くなっています。高速道路で高速走行中に、タイヤが水の上を滑るようになる「ハイドロプレーニング現象」が起こることもありますので、十分に注意するようにしましょう。
ハイドロプレーニング現象とは、通常ゴムに掘られている溝によって排水し、路面をつかんで回転する仕組みになっているタイヤが、速度が上がってくると、溝による排水が追いつかなくなってしまい、タイヤが水の上に乗っているような状態でハンドル制御ができなくなる現象です。
ハイドロプレーニング現象が起こる仕組みが理解していなくても、通常雨天で路面が滑りやすくなっている状態で高速走行すれば危険であることは理解できることであり、実際、高速道路でハイドロプレーニング現象によって制御不能になり対向車線に飛び出して事故になった事例では、飛び出した側に90%の過失が認められています。
この場合には、自賠責による賠償も減額されることになりますので、ご注意ください。