交通事故の示談金決定について
示談って何ですか?
示談というのは法律的には和解と言います。法律的な紛争の当事者が、お互いに話し合い、譲り合って紛争を解決することを言います。交通事故でいうなら被害者と加害者(の加入している任意の保険会社)が話し合いによって和解をすることです。
ただし示談に際して注意しなければならないことは、いったん示談が成立してしまうともうやり直しがきかないということです。後から示談成立のときとは異なる事実が明らかになっても示談をやり直すことはできません。例えば、和解後で後遺症が出た場合は深刻です。
交通事故の示談金はどのようにして決めればよいですか?
基本的には被害者と加害者の任意保険会社が加害者を代理して交渉をして決定します。ただし相手は示談交渉のプロですから、あの手この手を使って示談金を安く抑えようとします。①損害の算定、②過失割合、③後遺障害の認定の問題もあります。
相手の保険会社に言われるがままに性急に示談を成立させてはいけません。交渉にはさまざまな資料と交渉術が必要となってきます。
訴訟にする場合、裁判所が仲介役として入ります。交通事故では訴訟を行う可能性も考慮する必要があるので、必ず弁護士に相談するようにしてください。