交通事故鑑定人とは
交通事故鑑定人とは
交通事故鑑定人は、交通事故に係る民事・刑事裁判において、裁判官が裁定するために必要な科学的な情報を提供するために、交通事故の原因究明や事故の一定部分に対して自らの経験や知識に即して専門的な意見を述べる人のことです。
交通事故鑑定人が交通事故裁判で果たす役割
交通事故鑑定人の仕事については先に述べたように交通事故時の状況を科学的に分析して解明することなのですが、この交通事故鑑定が裁判において重要な役割を果たすことが少なくありません。たとえば加害者と被害者の言い分が全く食い違っている場合、この交通事故鑑定人によって出された資料によって裁判の趨勢が決まることもあります。
また、交通事故の被害者になったとして、自分には一切の過失がなかった場合を考えてみましょう。たまたま事故現場を見ていた目撃者がいたとします。この人のした証言が、状況を全体として把握できていない一面的なもので、しかも加害者の主張と一致してしまったとき、被害者であるあなたの証言だけでこの状況を覆すのはかなり難しいでしょう。そこでこの交通事故鑑定人に依頼をするのです。科学的、客観的な資料によって裁判を有利にもっていくことも可能になるのです。