交通事故事例紹介

当法律事務所では、交通事故に遭ってしまいお困りの方からの相談を数多く受け付けてきました。交通事故においては法律の専門家の知識と経験が必要になります。今回は、そのうちのひとつを紹介します。

柏市在住の相談者さんは、自らが通う柏市内の大学へ向かう途中に交通事故に遭い、怪我をしてしまいました。交通事故の相手は関西在住で、柏市には出張で来ていたとのことですが、相談者さんは、相手から、「自分は仕事が忙しいのでわざわざ柏まで来ることができない。もし裁判をするなら柏でなく関西でなければできない。」と言われてしまいました。相談者さんは、相手の言う通りに柏から関西まで通わなければならないのでしょうか？

・解決法

交通事故の裁判については、訴えを提起する裁判所を、事故被害者が、自らの住所地の管轄裁判所、相手方の住所地の管轄裁判所、事故発生地の管轄裁判所のいずれかから選択することができます。相談者は事故被害者の方なので、裁判所を決めることができるのは相談者自身です。相手方の言うとおりにする必要はないので、自らの住所地であり事故発生地である柏市を管轄する裁判所で裁判をすることができます。