交通事故の慰謝料

交通事故の慰謝料は、交通事故による様々な損害に対して支払われます。例えば、怪我自体の苦痛や、社会生活上の迷惑についての損害、後遺障害が残ってしまったという損害、交通事故によって生命を失ってしまった場合は、それについての損害、などがあります。

交通事故の慰謝料が目的にする損害の本質は、精神的な損害と考えられるため、慰謝料請求の際に、いくら請求するかを客観的な基準を用いて判断することは難しいと言えます。そこで、交通事故の慰謝料請求額を決める際には、交通事故の慰謝料の相場をもとに判断する必要があります。

交通事故の慰謝料を計算するための基準には、三種類あります。１つ目は、自賠責保険の基準、２つ目は、任意保険会社が被害者に対して交通事故の慰謝料額を提示するのに用いる基準、３つ目は、弁護士会が発表している基準です。これは、任意保険会社が交通事故被害者に提示する慰謝料額に不満がある場合に、適正な金額の算定根拠として使われます。また、裁判上の請求でもこれをもとに交通事故の慰謝料が算定されます。

以上のように、交通事故の慰謝料算定に関しては、弁護士の力が必要になることが多くあります。交通事故の慰謝料の算定にあたり、相場が分からない、相手方が提示してきた額に納得いかない、などの場合は、弁護士に相談することをお勧めします。